大学いもの大学ってどこ?食べ物のネーミングの秘密をご紹介!
理由は分からないけど使っている不思議な言葉ってたくさんありますよね。
例えば「たぬきそば」「きつねうどん」。
どうして動物の名前がついているのだろうって思ったことありませんか?
今回はそんな不思議なネーミングについて調べてみました。
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「きつねうどん」「たぬきそば」

出展:http://wallpaper.free-photograph.net/jp/photobase/yp12268.html
「きつねうどん」とは甘辛く煮た油揚げをのせたうどんのことを言いますが、それがなぜ「きつね」なのかというと狐は油揚げが好物だったからというのが有力な説です。
昔は、狐狩りのときにネズミの油揚げをエサとして用意していたそうです。
そこから、豆腐の油揚げがお稲荷さんにお供えされるようになりました。
狐の好物が油揚げというのはここに由来してます。
一方「たぬきそば」は揚げ玉をいれたそばのことを言います。
きつねが動物ならたぬきも動物をさしているのかと思いきや、揚げ玉だけで天ぷらの種を抜いたもの(タネ抜き)が語源となり「たぬき」となったというのが有力な説です。
肉の呼び方が「かしわ」「ぼたん」「さくら」「もみじ」のわけ

出展:http://www.irasutoya.com/2014/05/blog-post_1080.html
「かしわ」は鶏肉、「ぼたん」は猪肉、「さくら」は馬肉、「もみじ」は鹿肉を表します。
でもなぜ動物の肉が植物にたとえられているのでしょうか?
これはなんと奈良時代まで遡ります。仏教が伝来して以来日本では殺生を禁じる風習となり、肉食禁止の詔が出されました。
そのように表向き禁止されている肉を食べるため、動物の肉に植物の名前をつけ隠語にしました。
一方で、牛や豚は江戸時代まで食べる習慣がなかったため、隠語はありません。
「大学いも」

出展:http://www.irasutoya.com/2014/08/blog-post_942.html
上の言葉が植物ならこちらは学校です。
料理なのに「大学」ってよく考えると不思議ですよね。大学いもは油で揚げたさつまいもに糖蜜をからめた菓子です。
これには2つの説があります。
ひとつは、帝国大学の学生が学費を捻出するためこれを作って売ったのが始まりという説。
もうひとつは、大学いもの発祥が東京の神田あたりだったことから。このあたりは大学が多く、大学生の間で人気が出て「大学いも」とよばれるようになったそうです。
帝京大学?専修大学?明治大学?それとも共立女子大学?
「帝京大学いも」「専修大学いも」っていうのもおかしいですね(笑)
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「春雨」はなんで春の雨と書くのか

出展:http://forest17.com/syoku10/syok10_2128.html
中国の食材だから中国語に由来しているのかなと思ったら、そうではないです。
春雨は中国では「粉絲(フェンスー)」と呼ばれています。
「春雨」は日本でつけられた名前で、文字通り春の雨に似ているからだそうです。
食べ物を天候にたとえるってすごいですよね!
「竜田揚げ」

出展:http://tosashimizu-genkipro.com/item/item_2.html
竜田揚げは鶏肉・魚肉・鯨肉などにしょう油と味噌で下味をつけ、片栗粉をまぶして油で揚げたものです。
「竜田」の由来は「竜田川」から来ています。
百人一首で「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」と詠まれているように古くから紅葉の名所として知られていました。
竜田揚げは、赤褐色に揚がりところどころに片栗粉の白い部分があることから紅葉の中流れる竜田川に見立てられ命名されたということです。
まとめ
食べ物の名前の由来が天候や風景からきているのはすごく意外でしたが、情緒を大切にする日本人っぽいネーミングですね。
きつねとたぬきは同じような由来かと思いきや、動物の名前ではないということにも驚きました。
調べてみると思わず「へぇ~」といってしまうような理由がありとても面白いですね。
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