食べ過ぎに注意!秋の旬ギンナンの美味しい食べ方と効能。
2016/09/09
秋も深くなるとお寺や神社の境内、公園などで黄色く紅葉したイチョウの木が多く見られ、その下にはサクランボがつぶれてしまったようなギンナンの果実が落ち始めますね。

出典:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/a5/Ginkgo.jpg
匂いが強烈で思わず鼻をふさいでしまう…そんな思い出もあります。
ギンナンのくさい果肉を取り除くのはけっこう大変で、食べる際に種の殻を割って中身を取り出すのもまたひと苦労、ですが手間が掛かる分なおさら美味しく感じるというもの。
臭くても大変でもギンナン拾いする方が絶えないのはきっとギンナンに魅力があるからなのでしょう・・・
今日はギンナンについて調べました。
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ギンナンの食べ方

出典:http://rr.img.naver.jp/mig?src=http%3A%2F%2Fimgcc.naver.jp%2Fkaze%2Fmission%2FUSER%2F20140830%2F30%2F3659290%2F43%2F300x225xa78152591ef357957ef5b4ba.jpg%2F300%2F600&twidth=300&theight=600&qlt=80&res_format=jpg&op=r
そもそも、食べる部分のギンナンは、果実の中にある種の殻を割った中から取り出したものです。
ここで注意が必要なのがギンナンの外側の果実にはあの強烈な臭いの元となる酪酸とぺプタン酸という物質が含まれており、直接素手で触ってしまうと、肌に炎症を起こし荒れさせてしまう強い力があります。
果実を触る時は必ずゴム手袋など、完全に通気をしない素材のものをはめて作業するようにしましょう。

出典:http://usiusi.com/wp-content/uploads/2014/10/%E9%8A%80%E6%9D%8F-%E6%8B%BE%E3%81%84-%E5%87%A6%E7%90%86.jpg
この外側の果実を取り外し、ラグビーボール形の薄茶色の種子を取り出して数日乾燥させます。
乾いた後、種子を専用のぎんなん割りやペンチ、トンカチなどで割ると、中に食用となるギンナンが入っているわけです。
あるいはこの様な道具を使わずに、茶封筒などに入れてレンジでチンしても、種が破裂して中身を取り出すことができます。

出典:http://www.ginnan-ice.jp/img/food_kushiyaki.jpg
生食はできませんので茹でたり油で揚げたりレンジでチンすることで熱を加えてからいただきます。
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ギンナンの栄養

出典:https://ddmxdtm74ysa7.cloudfront.net/uploads/2015/09/29153003/84fda587fcecab361b66f4bf27a80abc-730×306.jpg
ギンナンの種の中にはたくさんの栄養が詰まっており、古くから優れた栄養食、そして薬として重宝されてきました。
漢方では古来よりせき止めや、膀胱の括約筋を強くする効果から夜尿症・頻尿の改善に使われています。
カロリーは1粒で約5キロカロリーほど。ナッツなどに比べるととてもヘルシーです。
ギンナンの栄養素は主にたんぱく質、脂質、ビタミンB群、カリウム、ビタミンE です。
脂質はたんぱく質同様、三大栄養素のひとつで、血やホルモン、細胞膜などを作る大事な役割があります。脂は太る、というイメージがありますが、ある程度の量は身体にとって大切な成分なのです。
またギンナンに含まれるビタミンBは主にB1、B2、B6です。
ビタミンB1は疲労回復や食欲増進、ストレス軽減、神経機能の向上などに役立ちます。
ビタミンB2は体の発育を促します。
不足すると口内炎が出来やすくなってしまいます。B6は代謝やホルモンの調節に関わる栄養素で、身体のバランスを保ってくれます。
カリウムは野菜や果物、海藻などによく含まれているミネラルの一種で、体内のナトリウム量を調整して排出してくれるので、高血圧や動脈硬化を予防する効果があるとされています。
ビタミンEは野菜やナッツ類、卵などに多く含まれており、抗酸化作用による老化防止や癌予防の効果があるとされています。
食べすぎ注意
健康にもいいことが分かったギンナンですが食べ過ぎると1~12時間後に、頻脈・ふらつき・嘔吐・痙攣などを起こすこと があります。
これはギンナンに含まれるチルビリドキシ(MPN)という物質が、ビタミンB6の欠乏を引き起こし、その結果、ギンナン中毒が現れると考えられています。
特にお子様には注意が必要です。
※中毒量
小児(7~150粒)、成人(40~300粒)
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