冠婚葬祭時に必要な知識!知っておきたい漢数字と大字の書き方
ご祝儀やご香典、お見舞いなどの時に金額を縦書きで書く場合、あなたは数字や単位をどんなふうに表しますか?
普通の漢数字、一、二、三とか、万とか、円とか・・。

出典:http://item.rakuten.co.jp/ep-insho/bz-08-01-10/
私的な場合はこれらを使っても誤りではありませんが、正式に改まった書き方としては別の旧字体を使って表す方法があります。
大筋をご紹介しますので是非知っておきましょう。
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旧字体と大字を使う
旧字体は画数も多く非常に難しい漢字が多いですが、こういった機会に使う字体は少ないので一度覚えておけば後々も使えます。
例えばお祝いの場で「3万円」包むとした場合、多くの方が「金 三万円」と表記すると思いますが、旧字体の場合では「金 三萬圓」となります。
なんだか、字だけ見ていると重々しいので価値が違うような感じがしますね。
又、数字には“大字”と呼ばれる書き方があります。
数字を縦書きにした場合、「一、二、三、四、・・・」と書きますが、大字では「壱、弐、参、四、・・・」という文字を使います。
ちなみに「会計」、「登記」、「戸籍」などでは必ずこの大字を使うように法律で決められています。
こういった大切な記録簿等は改ざんが簡単にできないように、このような難しい大字を使うことをが定められています。

出典:http://www.mwed.jp/articles/169/
例えば、「一」は縦に一本加えると「十」になりますし、「二」は横に一本加えると「三」に簡単になります。
これを大字で表現すると「一」は「壱」、「二」は「弐」となるので、改ざんが防げるというものです。
例えば、3,654,821円を大字で使った漢数字で表すと
参百六拾五万四千八百弐拾壱円となります。
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具体的な金額の表示方法
五千円 | 伍仟円 伍阡円 | 伍仟圓 伍阡圓 |
一万円 | 壱万円 | 壱萬円 壱萬圓 |
二万円 | 弐万円 | 弐萬円 弐萬圓 |
三万円 | 参万円 | 参萬円 参萬圓 |
五万円 | 五万円 | 伍萬円 伍萬圓 |
十万円也 | 拾万円 | 拾萬円也 拾萬圓也 |
二十万円也 | 弐拾万円 | 弐拾萬円也 弐拾萬圓也 |
三十万円也 | 参拾万円 | 参拾萬円也 参拾萬圓也 |
参拾萬円也 参拾萬圓也 | 佰萬円也 陌萬円也 | 佰萬圓也 陌萬圓也 |
なお、金額の後に「也」と表示することもあるのですが、これは「~です」という意味合いで使います。

出典:http://www.kigyoujitsumu.jp/career/worktech/5055/
又、「也」は10万円以上の場合のみにするのがマナーとも言われたりすることもあるのですが、明確なものではありません。10万円未満でも「也」を付けても問題はありません。
まとめ
冠婚葬祭時にいつも悩んでしまう数字の書き方ですが、基本的には上記のような表記方法が適当です。
あくまでも形式ばった改まった表現方法ですので、個人的におくるご祝儀や香典などは普通の漢数字で表せば問題はありません。
知識として知っておく程度でいいと思います。
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