知っておくべき内部結露?ガラス表面の結露だけでは未解消?
2016/01/21

出典:http://www.bionet.jp/2009/12/shitsudo/
寒い季節になると気になるのが結露です。
部屋の中が暖かく、外気温が低いと、必ずと言っていいほど窓ガラスに結露が発生します。
そのままにしておくと、カビが発生したり、ダニの温床となってしまう可能性もあります。
最近では二重窓へのリフォームや結露対策シートを張って防止する商品もでていますので、ある程度悩みは解消されます。
ただ、見た目ではわからない「内部結露」という意外と知られていない現象が起こり得ることを覚えておいたほうがいいと思います。
結露はどうして起こる?

出典:http://photozou.jp/photo/show/235854/69903995
グラスに冷たい水を注いでしばらくすると、グラスの外側に細かい水分が付着するようになったり、冬場に満員電車に乗るとメガネが一気に曇ったりする、こういった状態がいわゆる「結露」です。
そもそも空気には水蒸気が含まれていて、暖かいほど水蒸気を多く含むことができますが、逆に冷たい方は水蒸気をあまり含むことができません。
わかりやすいのは真冬の窓ガラスの室内にみられる水滴です。
これは、外気によって冷やされている窓ガラスが冷たいことと、逆に暖房している室内の暖かい空気が窓ガラスにぶつかって空気が冷やされますことで起こります。
空気の中の容量を超えた水蒸気が水滴となって窓ガラスに付着するという原理です。
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二重窓と防結露シートをつかうとかなり改善

出典:http://reformmanual.com/reform27.html
結露を防ぐ方法として今一番人気があるのが複層ガラスや真空ガラスへの付け替えです。
普通の窓ガラスは一枚のガラスですが、これが二重(複数)ガラスだと当然ながら空気の冷えが抑えられるので結露も出にくいわけです。
特に真空ガラスはガラスとガラスの間が真空になっているので熱が伝わらないという断熱効果が見込まれます。
ただこれらのリフォームは費用がかかることから、断熱フィルム・シートを窓ガラスに貼って結露を防止する商品も人気です。
このシートも同じ理屈で、窓ガラスと部屋の間に空気層を作ることで結露を防止する役目を果たします。
見落としがちな内部結露

出典:http://www.daikei-h.co.jp/sato/spec/dew.html
目に見える結露はすぐに対処できますが、内部結露と言われる壁の中や床下、天井裏等、普段見えないところで結露がやっかいです。
木造住宅に言えることですが、これはいわゆる家の施工不良が主な要因です。
壁の中に断熱材を入れるのと同時に、室内側には防湿層を設けないといけないのですが、これが無い場合や、防湿層はあるもののそれ自体に穴があいている場合等が要因となります。
湿った空気が壁の中に侵入して、空気が冷えて断熱材の中で結露が発生するのだそうです。
これが常態化して続いてしまうと、構造部分の腐食が進んだり、シロアリ被害等、大きな被害や災害を被る可能性もないとは限りません。
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内部結露はどう防げばいいの?
内部結露は素人の目からは発見することはできませんので、信用、技術に定評のある建築会社やリフォーム会社等に点検してもらうことです。
断熱材や防湿材を隙間なく欠損ができないようなきっちりとした施工技術、チェック体制をしてくれるような会社を選ぶよう心がけたいです。