マイカーリースってホントにお得?元営業が教える見極めポイント
2016/02/22
最近の若い人は車には興味が無く販売も徐々に減っているようです。
そんな背景もあり車の購入の仕方も色々工夫されていて、最近は車の数年先の価値(残価)を最初に引いて、使用する期間だけ支払う残価クレジットが人気です。
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又、マイカーリースというのも以前より知られるようになりました。
毎月一定額を支払うことで、車両代はもちろん車検や定期的なメンテナンスもカバーできるというものです。
そこで以前リース会社に勤めていた経験からその中身について本当にお得なのかどうかご紹介したいと思います。
マイカーリースが出てきた理由
マイカーリースという言葉を初めてお聞きになる方もいるかもしれません。
車のリースはもともと企業向けがメインのサービスで、毎月一定額のリース料を支払うことで初期費用を抑えることができ、又資金の有効活用ができることから企業では採用しているところが多いです。
しかし、社用車の数も飽和状態であまり伸びる要素がないことから、個人向けにも範囲を広げて台数を稼ごうということでマイカーリースも増やしていくようになりました。
カーリースとは
マイカーリースは車検の期間に併せて、3年、5年、7年といった期間の契約を行います。
5年のリースが一般的ですが、5年後のその車の価値(残価)を車両代から差し引いた金額に、5年分の自動車税等の税金及び3年目の車検費用をプラスして、その合計金額を契約期間の5年間で均等割り(ボーナス払いもできます)でリース料が決まります。
メリット
・ローンと比べて毎月の支払いが低い | 最初に残価をマイナスすることから、支払金額の原資が少なくなるので毎月の支払額を抑えることができます。 ですからローンと比べて少しグレードの高い車に乗ることが可能です。 |
・グレードの高い車に乗りやすい | |
税金等が含まれているので管理がしやすい | 普通、毎年4~5月頃に自動車税の請求が届いたり、車検時に一時的な出費がありますが、リースの場合はこれらの費用もリース料に含まれているので、これさえ払っておけばいいので管理が楽です。 |
デメリット
・名義はリース会社となる | 名義がリース会社になりますが、例えばエアロパーツを付けたり、納車後に色々付加しても全く問題ないです。 |
・契約途中で解約すると解約金を取られる | 契約途中で解約すると中途解約金として残りのリース料を一括で支払うことになりますが、例えば全損事故で解約する場合は保険会社と契約していれば保険金が出ますので問題ありません。 |
・必ずしも近所のディーラーから納車されるわけではない | リース会社はディーラーの法人営業と契約しているので、納車も該当部署から行われることが多く、購入の時のように担当者との密接な信頼関係を持つことはありません。 |
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リース契約後はどうなる?
① | 残価で買い取る | 残価と未経過自動車税で買い取って自分の名義にできます。 |
② | 残価で再リース(2年)契約する | 残価を原資に2年間の税金等を付加して再度リースすることができます。リース料金も当然安くなります。 |
③ | 乗り換える | 買い替えるその時点で車を査定し、残価よりも高くなればその差額を頭金にしたり現金でもらったりできます。逆に事故などで査定が残価より下がればその分追い金として支出しなければなりません。 |
マイカーリースはお得なのか、選ぶポイント
マイカーリースは車の新しい乗り方の選択の一つとしては面白いサービスです。
ただ料金的にはどうでしょうか・・・。
リースの場合、リース会社は社用車を含めて大量にメーカーやディーラーに車を発注するのでその分仕入れ価格も安くすることができます。
その分リース会社はリース期間の利回りが利益となりますので、それ以上の車両の値引き額が大きければ安く乗ることができます。
例えば、
通常個人で100万円の車を値引き交渉する場合10万円が限界だったとします。
リース会社がメーカーから仕入れる額が80万円で、個人で購入するよりも10万円お得になります。
これにリース会社が利率をかけてリース料を弾きますが、その分が10万円を超えなければ、購入するよりもリース契約の方がお得になります。
逆に値引き幅小さければ購入した方がお得です。
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つまり、個人ではほとんど値引きしてくれないような車であっても、リース会社には一律で値引きする場合がありますので、そういった車の購入を検討するときはリース契約した方がお得になるかもしれません。