iDeCoって知ってる?個人型確定拠出年金に加入してみた!
知り合いの銀行員から個人型確定拠出年金(iDeCo:以下イデコ)という金融商品?の加入を勧められました。
そのときは色々説明してもらったんだけど、よくわからなくて”まあ、貯金のつもりで・・・”ということで申し込みを行いました。
その後、年末調整の時の税制上の優遇があるということを知って、”これはなかなか良いなあ”と詳細を調べることにしましたが、特に若い方にはおすすめの金融商品だなあと思います。
年金が心配な方へ・・・
少子高齢化による社会保障費の額が増え、今の若い方たちが高齢になったときに果たして年金は出るのか?といった議論が良くされています。
”自分の老後は自分で守ろう”みたいな感じで、銀行や保険会社などが年金型の商品を開発していますが、このイデコもそのうちの一つですね。
簡単に言えば、毎月一定額を貯蓄し、それを金融のプロが運用して積み立てながら、公的年金をもらう時期に合わせてそれを受け取るといった流れですね。
金融のプロがその積立金で株や債券等を売買して運用するので、本人は単に積立するだけで金融商品に詳しくなる必要はありません。
まあ、株や債券は日々上下しますしリスクもありますので、プロが運用するとは言え必ずしもプラスになるとは限りませんが、ズブの素人が行うよりは安心かもしれません。
しかも低金利が続いており、銀行に100万円預けても1年に10円(0.01%)しか利息がつかない現状だからそれと比べるとリスクはあるものの有効だと思います。
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イデコの良さとは
イデコは積立金の運用で将来にそなえた資金を増やしていくことが基本ですが、それ以外にも税制上の優遇が受けられるという点があります。
税制優遇①
「掛金(積立金)は全額所得控除になる!!」
会社勤めの方であれば、毎年年末調整時に扶養控除や生命保険控除、住宅ローン控除等の申請を行いますが、イデコの掛金も全額所得から控除できるのです。
家族構成や年齢によって異なりますが、例えば35才、年収400万円で配偶者と子供一人の場合で、月額掛金15,000円とすると年間で27,000円程節税となります。
逆の発想で、利息が27,000円つくと考えればすごいですよね。
税制優遇②
「積立金の運用は非課税になる!!」
一般的に株とか債券を運用して出た運用益には2割ほどの税金がかかります。
でもイデコで運用して仮に運用益が出た場合は全額非課税ですので、積み立て分(元本)と運用益全てが年金として受け取ることが可能です。
これも大きいですね。
税制優遇③
「給付金を受け取るときも所得控除が適用される!!」
60歳になったときに今までの積立金と運用益を受けることができるのですが、その時に年金として受け取る方法と一時金(一括して)として受け取る方法があります。
いずれにしても公的年金控除、退職所得控除として控除されるのでメリットは大きいです。
積立金はいくら?どんな運用をするの?
掛金は?
毎月積み立てる金額は自分で決めることができます。
ただ働いている会社の企業年金制度の有無などによりことなりますので事前に確認が必要です。
私の場合は最大で23,000円積み立てることができましたが、まずは10,000円から始めることにしました。
途中で(年一回)増やしたり減らしたり見直すことが可能です。
運用商品は?
運用商品は株とか国債とかファンドとか自分でその購入割合を決めることができます。
例えば掛金のうち、50%を定期預金に、20%を海外株式に、20%を国内株式、残り10%を国内債権に、といった感じです。
これら金融商品は運営管理機関(銀行や生保、証券会社等)によって多少変わります。1%単位で設定できますし、スイッチング(運用商品の割合を変更)も可能です。
リスクはあるけど運用益の増を狙っていきたいのであれば、海外株式やファンドを、長期的に安定した実績を積み上げたいのであれば国債や定期預金を多めに設定すればOKです。
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イデコの注意点
①60歳まで引き出せない
イデコは毎月決まった金額を積み立てていく訳ですが、その積み立てたお金は60才になるまで一切引き出すことはできません。
ですので、貯金の感覚ではなく、まさに年金拠出資産として積立いくことが必要です。
だからこそ、年齢が若いうちから入っている方が良いと思います。
②管理手数料等がかかる
イデコに加入した場合、専用口座(国民年金基金連合会)が作られますので、この口座に関わる事務手数料、資産管理手数料、運営管理手数料が必要となります。
イデコを扱う金融機関によって金額が異なりますが、トータルで年間5,000円~6,500円ほど必要です。
逆に言えば、積立金額が低いうちは得られる運用益も少ないので、最初のうちはこの手数料を引くと元本がマイナスになる可能性があります。
ただ、ずっと金額は積み上がって多額になっていくことで、運用益も大きくなるのでいつかの時点でプラスにはなります。そういった意味ではできるだけ毎月の積立額を多くした方がいいでしょう。
③リスクがないわけではない
運用商品の配分は自分で決めると書きましたが、やはり株やファンドを購入すればリスクは伴います。
いくら金融のプロが運用するとは言え完璧な人はいません。
ですので運用商品はバランスよく配分しましょう。
まとめ
私がイデコをし始めたのがちょうど一年前。毎月10,000円づつ積立をしていますが、現時点では積み立てた合計金額よりも少しマイナスになっています。
リスクの少ない商品(定期預金)等を多めに配分しており、且つ積立金が少額だから運用益はあまり得られていません。
管理料支払い分をカバーするほどまでには運用益が出ていなのでトータルでは少しだけマイナスです。
ですので、今後は少しハイリスクハイリターンの商品を少し多めに配分すること、毎月の積立金を増やすことに努めたいと思います。
そうすることで早い段階でプラスの運用益が出るはずです。
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