消費期限と賞味期限の違いは?元コンビニ店員が教える食品ロス削減法
2016/09/04
10月16日は、世界食料デーです。
今世界では、生産される食べ物のおよそ3分の1が捨てられています。
その量は、1年につき13億トンにも及びます。
今回は、日常の生活の中で実行できる、食品ロスを減らす方法についてご紹介します。
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食品ロスとは
まだ食べられるのに、賞味期限切れや売れ残り、食べ残しなどで食品が廃棄されることです。

出典
https://4.bp.blogspot.com/-ZqmDNr5axa0/VvKY8Lr47TI/AAAAAAAA5EU/rUPgiBbxZdIZCfhXWlbtDSD_WGVDKgw6w/s180-c/food_syokuhin_haikibutsu.png
環境省が2016年3月に発表した全国調査によると、家庭から出た食品ロス量を把握するための調査を実施している市区町村は、全体の3%でした。
この調査から、日本国内では、食品ロス全体の約半分が家庭からと推計されています。
家庭から出た食品ロスの内訳
1.直接廃棄…賞味期限切れなどによって、料理の食材やそのまま食べられる食品として使用も提供もされず、そのまま廃棄したもの。
2.過剰除去…料理を作る時に、野菜の皮を厚くむいたりして、食べない部分を過剰に取り除いたもの。
3.食べ残し…料理の食材として使ったり、そのまま食べられるものとして提供された食品のうち、食べ残して廃棄したもの。
家庭から出る食品廃棄物のうち、およそ3割が食品ロスであると推計されています。
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家庭でできる商品ロスを減らす方法
・買物を見直す
安くなっていると、ついまとめ買いしたくなりますが、使い切れなかったり、買ったことを忘れて腐らせてしまうこともありますよね。
何に使うのか、使い切れるのかを考えてから購入するようにしたいですね。

出典
http://2.bp.blogspot.com/-ePm9E76rPy4/UQuSTKu4jyI/AAAAAAAALus/MLDqlK4IvS8/s180-c/shoes_15.png
・冷蔵庫の中を整理する

出典
https://1.bp.blogspot.com/-yaDa9ldRRuA/V5NEMg0WWFI/AAAAAAAA8hc/ZtLLiKs7M7Mu8yHA8S1I-De5KAVxisWmgCLcB/s180-c/kaden_reizouko_tsumekomu.png
掃除も兼ねて、冷蔵庫の中の物を全部出して、何がどれくらいあるのかを定期的に確認してみるといいですね。
在庫を把握しておくと、買物をする時にムダ買いをしなくなるのでおすすめです。
著者の家では、野菜を冷蔵庫の野菜室で保管していますが、上に重ねていたため、底にあった野菜が腐ってドロドロになってしまうことが、よくありました。
野菜を立てて保管できる収納ケースに種類ごとに分類して入れると、量も把握できるようになりました。
使いかけの食材は、上の段のトレーに置き、一目でわかるようにしています。
これで、まだ使い終わっていないのに、新しい食材を開けてしまうことが減りました。
家族で、食材の在庫について情報を共有しておけば、重複して買ってしまうことを防げるので、冷蔵庫の扉に在庫一覧表を貼っておくのもいいですね。
・購入したらすぐに調理する
葉野菜やトマト、もやしなどの傷みやすい食材は、買ってすぐに調理するのがおすすめです。
すぐに食べない時の保存方法
・小松菜やホウレンソウ…根の部分を切り落として、茹でて水けを絞り、食べやすい大きさに切って小分けして冷凍保存します。
・トマト…湯むきして、オリーブオイル・酢・しょうゆ・ハチミツを混ぜた液の中に漬けこんでマリネにする。
トマトを湯むきする方法
①トマトは洗って、ヘタを取る。
②包丁で、皮に薄く十字の切れ目を入れる。
③沸騰したお湯の中にトマトを入れ、皮がめくれるまでつけておく。
④冷水につけ、皮をむく。
もやし…沸騰したお湯でサッとゆでる。ざるに上げ自然に冷めるまで置く。
粗熱がとれたら、密封できる容器に入れて冷蔵庫で保存する。
上記で紹介した方法で、保存の期間を延ばすことは可能ですが、鮮度が下がってしまうので、なるべく早めに使い切るようにしてください。
特にもやしやトマトは、とても傷みやすいので、3~4日以内に食べるのをおすすめします。
大量にまとめ買いをするのは、控えた方がいいですね。
賞味期限と消費期限の違いを理解する
賞味期限は、品質を十分に保てると認められる期間で、消費期限は、安全に食べられる
と認められる期間のことです。
賞味期限については、期限が過ぎていても、必ずしも食べられなくなるとは限りません。
食べられるかどうかの判断は、購入した個人にかかってきます。
消費期限は、食品衛生上に問題が起きないと認められた期間になるので、過ぎている食品は食べないようにしてください。
どちらの場合でも、開封後は記載されている期限に関わらず、早めに食べることが推奨されています。
各家庭で食品ロスが出ないように工夫をすることは、ごみ全体の量を減らすことにもつながり、環境保全にも貢献できるアクションとして期待できます。
まずはできることから少しずつ始めてみませんか。
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