美味しいお米の名前がカタカナだったりひらがなだったりする訳
2016/01/08

出典:http://www.ja-ugo.jp/sub_nou/kome1.html
人気があって且つおいしいお米の銘柄といえば、「コシヒカリ」や「ササニシキ」、「あきたこまち」、「ひとめぼれ」等が思い浮かびます。
そんなお米の名前をじっくり見ていると、あれっ?なんでカタカナやひらがななのかな?と不思議に思ったことがあります。
なぜそんな名前の付け方になったのか調べてみました。
以前は国と県で分けられていた

出典:
http://www.echigo-iwafuneya.com/kome.html
「コシヒカリ」のようなカタカナの銘柄のお米は、国の農業試験場や国から指定を受けた試験場で育成、開発された品種です。
一方、「あきたこまち」のようなひらがな名のお米は各都道府県が独自で育成したものとしてその名が付けられていたのです。
ちなみに、「コシヒカリ」は「農林100号」という開発順につけられた名前で国(農林水産省)の指定期間で育成されていましたが、番号での管理では紛らわしく、覚えにくいということもあり、6文字以内で品種名をつけることになりました。
その後、各都道府県がお米の品種改良に取り組むこととなり、国で育成したものと都道府県で育成したものを区別するために、カタカタとひらがなに分けたそうです。
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今は自由に銘柄をつけられる

出典:
http://lohaco.jp/product/9044427/
以前はそのような制度の中でお米の名前が付けられていましたが、1991年以降はその表記の規制が変更となり、自由に名前を付けられるようになりました。
「ひとめぼれ」はひらがななので県が開発したと思いきや、実は国立の試験場で開発されたものなんです。ですから「ひとめぼれ」は1991年以降に作られたお米になります。
最近、テレビコマーシャルで「ゆめぴりか」という銘柄のお米が良く宣伝されていますが、これは一般公募で名前を募集して決めたそうです。
同じく北海道の「きらら397」も一般公募で決まった名前です。
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漢字もOKです

出典:http://potatep.exblog.jp/11669281/
品種を商品名として表示するには、消費者に誤解を与えない限りは、カタカナやひらがなはもちろん、漢字でも問題ありません。
漢字のみで表すお米の銘柄はあまり聞いたことがありませんが、例えば群馬や栃木の「あさひの夢」や石川県の「能登ひかり」等、一部漢字を用いた銘柄のお米も販売されています。
例えば、品種は同じですから、「あきたこまち」を「アキタコマチ」とか「秋田小町」とかという表記で販売することは問題ありませんし、これが偽物ということにはなりません。
ただ、イメージ的にあまりしっくりこないので美味しそうなお米には漢字がしませんね。
こう考えると商品名の付け方ってとても難しいですね。